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真空パックとスピーカー

久石ソナ @sona_hisa は日常と作品の中に住む準備をしています。

近状としてのお知らせ

春雷の夜にはっとさせられている。 前の記事からだいぶん経ってしまった。 継続が一つの鍵としてあるのなら、その鍵は手放さずにいこうと思う。 お知らせがいくつか。 すでに発表されたもの。 短歌総合新聞「梧葉」さんの特集「競詠 平成生まれの歌人たち」…

長崎ひとり旅で感じたこと〜後編〜

3月14日。小浜温泉は最高温度105度という超高温の温泉街である。その温泉の温度を利用した蒸し料理が多く存在する。朝食は蒸し野菜をメインとしたものであった。 朝風呂を済ませ、刈水地区へ。車が入れないというのはその言葉の通り、道が狭いということを指…

長崎ひとり旅で感じたこと〜中編〜

だんきゅう風呂を後にし、遅めの昼食をとる。温泉街の定食屋には独特な雰囲気が漂う。長崎の名物と言えば、ちゃんぽんと皿うどんが思い浮かぶ。ちゃんぽんは本格的な味を楽しもうと思い、皿うどんを注文。きっとこれは、雰囲気を味わうものなのだと思いつつ…

ここ最近思ったこと

長崎の旅の記録をぽちぽち書いているが、書き続けると長くなってしまう。 ここ最近、いくつかの依頼を頂いて、それは本当にありがたい。よく言われることだが、その依頼が最後だと思って全力で取り組むことを思う。 私が死ぬとしたら、どれだけの人が何を思…

長崎ひとり旅で感じたこと〜前編〜

3月13日月曜日。東京の早朝電車には多くの人が乗り込んでいた。あらゆるにおいが渦巻く車内で眩暈を覚えつつ、ゆるやかに朝日を迎え入れる車窓を眺めていた。長崎に就職する弟の手伝いをしつつ、一泊二日の長崎観光を企画していたが、急遽、弟の東京研修が入…

空の観測家

空の観測家久石ソナ 彼は空の観測家であった。窓辺の深緑の椅子に腰かけ日々の空を記録して生きている。今は夕暮れを迎え入れようとする空。その時間がもっとも変化の激しさを感じさせると、彼はノートに書き込んでいる。また、朝の空がもっとも好きだと彼は…

水脈とそこから開かれる光

差しこまれたのは日差しと暖房機の音。世間はあっという間に冬であった。鳥の鳴き声がひどく震えて聴こえるのは、寒さのせいだけではなくて。ゴミを出す。私から生まれてゆくゴミはビニールのきらきらに包まれて、雪がさらに包み込もうとしている。指先から…

北海道新聞文学賞。そして、日常へ

きちんとした形で思ったことを綴っていなかったので、昨年の北海道新聞文学賞のことについて書こうと思う。これは自分自身の日記として位置付けて。 候補作に選ばれました、と電話をいただいたのは昨年の9月頃で、ちょうど仕事をしていたときのことであった…

並走する電車

東京にひ弱な雪が降る。 これは積もらない方の雪だからすくうことができない。 電車の並走のとき、窓に映る人たちが運ばれているのがわかる。それぞれがそれぞれの帰る場所があり、それぞれの人生の時間を歩んでいると想像したとき、私にはすくいきれないほ…

海が連れてくるもの

季節を味わうなら海がいい。海は季節を映し出してくれる。この間、江ノ島の冬の海を見にいった。冬と海。それぞれがそれぞれを呼び合っているように、風はあまりにも冷たく、波は休まず震えていた。 海が舞台の歌はたくさんある。そして、海を渡る歌は渡るま…

東京に住むということ

昭和から続く人形町のお好み焼き屋で会計を済ませた時、女将さんから「持っていきなさい」と言われてアイスシューを渡された。 東京の冬は北海道よりも寒く感じる。そんなことを道民出身者は常々感じるらしく、私もそう感じる。 アイスシューを食べながら夜…

連作「雨が降れば」

歌壇賞に応募した連作です。 雨が降れば久石ソナ バーコードの筋から徐々に焦げだしてレンジを開ければ温かな飯 歯ブラシは次第に開花するもので今日が満開なのだと決めて 急かされているのは雲ですごく速い 帰宅の車内で日付を跨ぐ シャッターを降ろせばそ…

久石ソナ第一詩集『航海する雪』通信販売はこちら

人工衛星ははやいいきものでしたが、つねに浮いていて、地球のことをよく考えていました。人工衛星はみずから地球に関わるお仕事をしていて、それは生まれたときから望んでいたお仕事でしたから、外が暗くても働いているのでありました。地球からたまに支給…

住みたいということ

息を吸って吐いたら2017年。 いかがお過ごしですか? 久石ソナです。 東京は日差しによって冬の匂いや春の匂いに化けてでてくるのに、雪の気配がしないのは祈るようなむなしさを覚えます。 美瑛。という町が北海道にはあり、私は私の心のどこかで求めている…