「美容室で作る詩歌アンソロジー」通信販売のお知らせ
5月7日に行われた文学フリマin東京で初お披露目となった、「美容室で作る詩歌アンソロジー」の通信販売を開始いたします。
詩、短歌、俳句、漫画、と美容室で過ごす時間に書いていただいた作品たちが収録されています。
今回はそれぞれの作品をちょこっとずつご紹介します。
荒ぶる髪とファンタスティック・ライノセラ 旅はしばらく続く 生きよう
なでなで 沼谷香澄
髪を切ろう バスルームではないけれど君もオザケンではないけれど
スズキロク
伸びきったあなたの前髪からのぞく大草原のけものの瞳
村上なぎ
とりあえず10年続けば旧友になるから三十路を生き延びましょう
@houtuma
透け感がポイントらしい大根煮る
おしゃれになりたい 禰覇楓
国会議事堂がペンタゴンか
あるいはバミューダトライアングルの
地下にも繋がっているという
東京の地下鉄は
大蛇の首で出来ているという噂がある
ハイドラ 貴志紫
去年今年力加減を問はれたり
すんすん 松本てふこ
シャンプーがふはふはなじむ昼を冬
昼を冬 宮﨑莉々香
海藻と同じレベルで髪の毛が増えていたこと切られつつ知る
黒井いづみ
うつくしい冬の匂いをかいでいるここからここの内側が夢
杏野カヨ
日常が見えないようにはずされたメガネ 魔法をかけられている
布谷みずき
まだゆめのなかにいるようで閉じられた電車のドアに触れる つめたい
snowdrop あかみ
「雪の降る」という意のその美容室より往来を我は見渡す
髪を切ってもらった時の五首 廣野翔一
春の街大きな鏡に裏がある
春の虹 北大路翼
集められた髪が袋を満たしている
あらゆる人の時間が眠るように
沈黙している
持ち上げればあまりにも軽いというのに
生きている証となってお客さんのいない美容室で
輝いている
職業:美容師(アシスタント) 久石ソナ
A5サイズ
28ページ
送料込みで1部500円です。2部以上ご希望の場合、本代の300円ずつプラスとなります。
通販をご希望の方は、件名を「アンソロジー通販希望」として、
・氏名
・郵便番号
・住所
・部数
を記載の上、 sonahisa●gmail.com(・→@) 宛に、メールをお送りください。
振り込んでいただく金額および振込先の口座を返信いたします。 振込先に入金を確認後、商品を発送いたします。 送料は無料です。海外の場合は、別途ご相談ください。
訂正とお詫び
4ページ目の一首目
運び着て→運び来て
の誤りです。訂正してお詫び申し上げます。
どうぞよろしくお願い致します!